夏越の酒 ➁

暑い日が続きますね。夏バテ対策や疲労回復にも効果的と、平安時代から冷やした甘酒は大人気。
宮中では氷室の氷で冷やした甘酒が好まれたのがはじまりで、江戸時代には広く庶民にも普及し、甘酒売りが町なかを売り歩いたという。

甘酒には(1)麹甘酒と(2)酒粕甘酒の2タイプがあります。
どちらもビタミンB群、アミノ酸類が豊富に含まれます。栄養分豊富なので、作成器具の殺菌洗浄に注意が必要。
100度で死なない芽胞菌を考えると、作り溜めせず、作ったら速やかに飲むことをお薦めします。

(1) 麹甘酒
麹の働きで米中の澱粉が糖化して甘くなったもの。
自分で作る場合、良質な麹を調達しないとムレた香りが出たり、育成温度管理を55度~65度にキープする必要があります。
50度を下回ると臭い甘酒が出来てしまいます。市販の甘酒メーカー、ヨーグルトメーカーなどがあれば、しっかりと温度がキープできます。

(2) 酒粕甘酒
米中の澱粉のほどんどは澱粉→糖→アルコールと分解してしまっているので、補糖する必要があります。
酒粕にはアルコール発酵後のフルーティな香りがあるので、熟成粕ではなく、フレッシュな酒粕を用いるとフルーティーな甘酒を楽しめます。
混ぜただけの甘酒は理論上、アルコール分2%前後あるので、お子様や運転前の飲用には充分煮沸しアルコール分を飛ばした甘酒を造ってください。
いつでも簡単に甘酒を造ることができます。

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