7月7日は七夕です。
七夕の原作は中国とされていますが、中国でも少なくとも3つの七夕物語が存在します。
日本ですんなり七夕の物語が受け入れられたのは、誰もが大好きな恋の物語であることと、日本には誰もが知っている恋と悲劇のモデルが居たことが挙げられます。
織姫のモデル:下照姫(大国主命の3女)
衣食住医療に役立つ草木を分類整理して土壌改良、栽培。そのノウハウを全国に普及させた。
特に医療、機織り分野でその功績に全国の神社で祀られている。
また、絶世の美女で、全国の神々が出雲に集ったのち、下照姫に一目会うまで帰れれないと多くの神々が居残ったという逸話も残されている。
彦星のモデル:天若日子。
古事記日本書紀によると、国譲りの交渉に高天原から遣わされた神(ワカヒコ)が8年経っても戻ってこない。
どうしたものかと様子を伺うとシタテルヒメに一目惚れしたワカヒコは交渉という職務を放棄してシタテルヒメの婿養子に入り幸せに暮らしていた。
功績どころか、国史の前段で恋に溺れた大失態をさらされたワカヒコ。
しかしこの人間味溢れる神は、貴族も庶民も、後世に渡って皆大好き人気者。
平安時代の『うつほ物語』、『狭衣物語』室町時代の」御伽草子』など、ワカヒコをモデルにした物語が次々と創作される。何れも絶世の美男子として描かれている。
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