國暉の仕込水:水の都 松江

松江は、宍道湖、中海、日本海と、塩分濃度も水質も異なる環境に囲まれ、「水の都」と言われておりますが、表層の水だけでなく、地下水の種類も豊富です。
中国山地から湧き出る水は軟水が多く、松江周辺は特に軟水の多い地域です。
しかし、島根半島北山山系。中でも三坂山、枕木山から湧き出る水は中硬水で、これが地下水となり南西方向の松江市中心部へと流れ込みます。松江はこのように地下水の種類も豊富で、硬度でいえば5~80まで幅広い水が採取できます。

昔は「灘」の宮水(硬度100~130)「男酒」、京都「伏見」(硬度60~80)の「女酒」と言われてきました。が、明治時代、広島で「軟水醸造法」の理論と技術が確立され、それぞれの酒蔵の環境にあった酒造りが築きあ上げられてきました。まさに「酒屋万流」です。
國暉酒造では仕込水の主な採取場、三坂山・枕木山の麓までタンクローリーで汲みに行きます。自然のミネラルが絶妙のバランスで含まれ、よく発酵する水を巧みな温度、発酵コントロールで抑えながら醸し上げるのが國暉流の醸造法です。

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